IT (情報技術) 学習記録

主に情報処理技術者試験等の、IT・ICT系、または電気通信系資格の学習記録を中心に。働き方、世の中も。

【現実】未経験職業への転職の壁(現時点では設備管理系への転職の夢は破れました…)


【現実】未経験職業への転職の壁(現時点では設備管理系への転職の夢は破れました…)


電験三種(第3種電気主任技術者試験)に合格した一点のみで、別に浮かれたわけではありません。

タイミング的に、同時期に、さまざまなことが身の回りで発生したのです。


  • 自分も既存システム有識者として支援に入っていた大規模プロジェクトが様々な事情により大炎上

  • 自分もそれの影響を受けていろいろたいへんな目にあった

  • 上記のリカバリとして組織が行った人事などの方向性にうんざりした(組織として何の反省も見られない)

  • 顧客側からのパワハラぎりぎりの圧力に本当にうんざりした


…いろいろなことが同時期に重なって、いっそうのこと、システムエンジニア職ではなく、設備管理系の職種に転職してしまおうか…。

そんな気持ちに、かなり本気でなりました。


私は、病気で休職していた時期もあり、いまの組織では、下記のような扱いでした。

  • すでにアラフィフの年齢だが、ほぼ平社員(過去にリーダ経験はあり)

  • 収入的には30歳代前半と同程度(世間一般と比較しても30歳代前半程度)

  • きわめて特殊な業務領域の業務システムに特化した知識があるが、一般的なSEとしては中途半端なスキルを自覚


…まあ、私の世代(団塊ジュニア就職氷河期世代)では、70歳までは現役で働かないといけないことが目に見えている中で、あと20年以上、いまの仕事を続けるのかなぁ…?

…という疑問に至ったわけです。

…あと、ぶっちゃけ、疲れました…。


40代後半(未経験)では「ろくな求人がない」現実


転職活動は、実際に求人にエントリー(応募)をしてみないと、なかなか実感できない部分があります。

転職コンサルのユーチューバーの方の動画も見て勉強しました。

複数の転職サイトに登録して、職務経歴などをアップしました。


設備管理系だと、電気の専門知識を活かせる「電気保安法人」の求人もわずかにありますが…。

「実務経験」が必須です。

ネットでは間口が広いと言われている「ビルメンテナンス業界」ですが、実際に「未経験OK」で募集している企業は、独立系として有名なビル管理会社ばかりです。

実際に何社かに応募したのですが、書類選考を通過するのは半分未満でした。(それでも良い方かもしれません)

書類選考が通らない原因は、おそらく年齢だと考えています。


精神的にも時間的にも、非常に辛い状況の中で、何社かとは面接も受けて…。

実は、独立系ビル管理会社の1社から、内定をもらいました。

しかし、面接時に細かく説明を受けた労働条件、給料などの問題を考えて……内定辞退しました。

もともとそんなに多くはもらっていない認識だった給料に関しても、現職の半分程度になること。(ざっくり200万円台です)

未経験の仕事なので収入減少は当然と思っていましたが……いざ半分になることを実感すると……決断しきれませんでした……。

(いまの自分が、もしも本当に無職で、何らかの正社員になりたいと思っていたならば、ビルメンも選択肢の一つだろうとは思いました)

※会社を数日、体調不良で休んでしまうくらいには、悩み苦しみました…。


やはり「未経験」の職業は厳しいと考え、経験があるはずのIT系に切り替えて活動しました。

改めて、とある転職エージェント会社に、登録をしてみました。

すると、転職エージェントから、「厳正に審査しましたがあなたは登録できません」という通知を受け、少なからずショックでした。

IT系の求人をいろいろ見てみても…。

業界の構造をある程度知っている身からすると、いまの組織を辞めてまで行きたいと思える求人は、なかなかありません。


とあるユーチューバーの方は、「日本には400万社もの企業がある。絶対に自分にマッチする企業はあるはずだ」とおっしゃっています。

それも真実なんだろうとは思います。

しかし、一見、インターネットが普及して探しやすくなったかに思える求人ですが、ネットで表に出ている求人には、なかなか良いものがない気がしました。


まだ、転職活動自体を、停止したわけではありませんが…。

未経験職業への転職の壁は想像以上でした。

(現時点では設備管理系への転職の夢は破れました…)


それでも、実際に転職活動に着手したことは、非常に大きな経験になったと思っています。

いまの日本社会において、40歳代後半からの転職は、とても厳しいという現実を肌で感じることができました。


【国家試験】電験三種(第3種電気主任技術者試験)合格しました!


【国家試験】電験三種(第3種電気主任技術者試験)合格しました!


昨日(2019年10月18日)、試験センターHPにて合格発表がありました。

格通知ハガキは、まだ受け取っていませんが、試験センターHPで、受験番号を検索したところ、合格者一覧に存在していました。


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令和元年度電験三種合格発表


試験センターによると、今年の合格率は、9.3パーセント

例年通り、10パーセントを切る狭き門であったようです。


電験三種(第3種電気主任技術者試験)の実際の難易度


IT系を中心に、いままでにも、それなりに数多くの資格認定試験を受けてきました。

電気通信系でも、電気工事士(2種・1種)、無線従事者、工事担任者などを受けてきました。

それらと比較しても、電験三種は、最難関クラスでした。(少なくとも自分としては…)

理由は以下の通り。


(1) 出題者側が【10人のうち9人以上は不合格にさせよう】という意思を持って問題を作成しているため、過去問の暗記では全く通用しない(落とすための試験)

(2) 出題範囲が広すぎるため、全ての領域を全般的に学習することが困難(電気基礎理論~電力全般~機械・メカトロニクス・応用~法規)

(3) 表向きは高等学校電気科レベルの試験とされているため、電気業界に疎い人からは軽くみられがちだが、実際には電気系大学生でも合格は難しい内容


大昔は記述式だったものが、マークシートに変化したことから、「マークシートなんだからまぐれ合格もありうるじゃないか」という声も、一定数あります。

しかし、ちゃんと考えてみると、マークシートが理由で、試験自体が易化することは、ないのです。

確かに、マークシートなので、当てずっぽうでも、ある程度の点数なら取れる可能性が高いです。

それでも、5択なので、当てずっぽうで取れるとしても10~20点くらいが限界です。

合格点が60点の場合、40点~50点くらいの点数の位置に、受験者がものすごくたくさんいるわけです。

電験の問題は、毎年、高度な知識を持つ先生方が、「いかに暗記ではなく電気などの根本的な理解力で解ける問題を作るか」を一年間考えて、作成されます。

計算問題も多く、計算プロセスを間違えた結果の選択肢も、ちゃんと用意されていたりします(ルート3で割る部分を割らない場合…とか)。その意味では非常にイジワルな問題も多いです。

問題自体の難易度は上がっていると専らの評判です。

そうしたことをふまえると…。

当てずっぽうでの正解を含めて考えても、50点程度は実力で正解できる必要はあるのです。

電験三種の本試験問題を、初見で50点正解できる。これは、電験三種の合格者の多くのレベルだと思います。

(ちなみに電験二種は、三種の問題を80点が目標だと聞いています)


今年も合格点の調整が行われたようです。

  • 理論:55点

  • 電力:60点

  • 機械:60点

  • 法規:49点

今年の機械で60点というのは、受験者にとっては相当厳しいです。

法規で49点…ということは、法規は相当、平均点が低かったのでしょう。


電験の勉強は、下手すると精神的に病むレベルですので、二種を目指すかどうかは、考え中です。


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実行力が伴わないマネジメントは無意味です(前回の続き)


実行力が伴わないマネジメントは無意味(前回の続き)


(現在、電験三種の試験前の追込み時期で、本来はこんな記事を書いている場合では無いのですが、ちょっと現実逃避気味で、短めに書きます。)


  • 綿密なスケジュール(WBS)を立案しましょう

  • 現実的なプロジェクト計画を作成しましょう

  • 現実的な体制表・体制図を作成しましょう


これ自体は否定しません。むしろ正しいです。

ないよりは、ちゃんとした上記の計画があった方が、良いに決まっています。

でも…。

上記『だけ』では、ダメなんです。


上記の計画を、『実行できる人材』『実行できるスキル・能力』が伴う必要があります。

かんたんなことを言っています。

上記の計画を、『実行できる人材』『実行できるスキル・能力』が伴っていないと、

結局、上記の計画が、動きません

結局、上記の計画が、動かずに、すぐに計画倒れになってしまいます


大規模システムをスクラッチで開発するプロジェクトであれば…、

  • 業務仕様をまとめて調整できる顧客サイドのキーマンが必要

  • 顧客サイドの業務仕様をシステム仕様に落とし込める現場リーダーが必要

  • 現場リーダーの意思に基づいて実際のシステムを構築できるエンジニアが必要

(※注)


かんたんなことを言っているつもりです。

そして、当たり前のことを言っているつもりです。


近年、電気工事士などをはじめ、IT系以外の領域の勉強をしています。

そのため、なおさら、IT業界を第三者的に見られると思っているのですが…。

電気の世界なら、電気の素人に電気工事はさせません。

間違った施工をすると、事故・災害・人身事故につながります。

ところが…。

IT系の世界では、けっこう無理なプロジェクトが横行します。


別に否定的な、悲観的なことを強調しているつもりはありません。

あたりまえのことを言っています。

上記(※注)で挙げたような人材が集められなかった場合は、

そのままではプロジェクトは進行できないんです

進行できないならば、進行できるような状況に持っていくほかはないですよね。

つまり、「計画ありき」ではなく、「集められる人材(戦力)」に見合ったプロジェクトにするのです。


あたりまえのことがIT業界では通用しないと思えましたので、現実逃避も兼ねて書かせていただきました。


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「プロジェクトマネジメント」だけでは無意味である理由


「プロジェクトマネジメント」だけでは無意味である理由


経済産業省の外部組織であるIPA・独立行政法人情報処理推進機構が中心となってとりまとめた、ITSS(ITスキルスタンダード)の、バージョン3が公開されてから、8年経過した。

ITSSそのものの成立から合わせると10年以上が経過した現在、それなりに、IT系企業を中心に、それを取り入れた人事制度(日本型のエセ成果主義と融合してしまった感じもあるが)も広まってきたように思える。


私の観測範囲では、あいかわらず「大規模開発プロジェクト」がうまく運営できずに炎上していることを多く見かける。

自身も、巻き込まれることが多い。

炎上プロジェクトが発生するたびに、経営層は決まって「PM力が足りない」「PM力を養成しなければ」と声高に言う。

PMとは、プロジェクトマネジメントのことである。

…まぁ、そういうことを声高に言う経営層は数年ごとに任期を終えて入れ替わっていくわけだが…。


炎上プロジェクトで必ず発生すること


炎上プロジェクトで、まず必ず発生することは、

現場リーダー(PL・SLなど)とプロジェクト運営陣(PM・PMOなど)の対立

…である。

その対立は、必ずしも表面化はしないこともあるが、裏も含めれば必ず発生している。

そしてその対立は、極めて深刻な場合が多い。


問題の根底には、人材不足がある。

開発プロジェクトの要は、現場リーダーである。

実は開発プロジェクトで最も必要とされ、常に不足が言われる存在は、現場リーダーなのである

既存業務、現行システムの知識などが(比較的)豊富であり、その組織での開発経験がある人材が、現場リーダーに登用される。

小規模なプロジェクトであれば、現場リーダーだけでプロジェクト運営も可能だ。

その組織での開発経験を積むことで、自然と、プロジェクトマネジメントの能力も磨かれる。


しかし、大規模プロジェクトになると、現場リーダーだけでプロジェクト運営を行うことが不可能になってくる。

そこで、PMOなどのプロジェクト運営を主に担う者が必要となる。

プロジェクト運営を主に担う者。

この役割に適した人材は、奇しくも、現場リーダーの要件とかなり重なってしまう

だが、実際には、ただでさえ担い手が少ない現場リーダーの要件を満たすような人材が、あえてプロジェクト運営に回されることは非常に少ない

そのため、現場ではない場所(組織外・中途採用者など)から、埋め合わせをしようということが発生する。


こうして登用されたプロジェクト運営を主に担う者。(PMOなど)

当然ながら、その組織での開発経験は無いという者も多い。

その者自身に、スキル上の問題があるという訳ではない。

だが、その組織での開発経験がなく、開発対象の業務やシステムに対する知識もない。

こうした状況で、いきなりプロジェクト運営を主に担うと、必ず、現場リーダーと対立状態になってしまう

つまり、こうした登用のしかたが、そもそも間違っているのである。


よほどのスーパーマン、いろんなプロジェクトを渡り歩き、問題解決のために辣腕を発揮してきた、というような人材ならば、別かもしれない。

しかし、実際にはそのようなスーパーマンはほとんどいない。

スーパーマンではないことが悪いことではない。


職種「プロジェクトマネジメント」にエントリレベルが存在しない理由


ITSSの定義上、職種「プロジェクトマネジメント」にレベル1~2は存在しない。

レベル1~2は、エントリーレベルとされている。

職種「プロジェクトマネジメント」は最低レベルでもレベル3と定義されている。

組織によっては、職種「プロジェクトマネジメント」はレベル4から開始という組織も多いと思われる。


これは、開発現場に当てはめて考えるならば、最低でも現場の主担当として業務をそれなりに経験した人、可能であれば現場リーダーを経験した人が、やっとスタートラインに立てる職種だということである。

開発や保守の経験を主担当としてリーダーになるまで積む中で…

  • 対象業務知識の蓄積

  • 対象システム知識の蓄積

  • 汎用ITスキルの蓄積

  • プロジェクト管理・マネジメントスキルの蓄積

…が行われる。

その中で、特にプロジェクトマネジメント系の業務に向いている、と組織も認知し、本人も自覚する場合に、はじめてプロジェクトマネジメント職種への転換が行われる。

ここで重要なことは、上記でいうところの1番目と2番目の要素である。

当該組織・当該企業固有の業務やシステムの知識も十分に知っているという点が重要となる。

つまり、「PM力」のみを伸ばす、とか、「PM力」のみの人材、というものは、そもそも存在し得ない。


「PM力が足りない」「PM力を養成しなければ」ではなく、

「現場リーダーが足りない」「現場リーダーを養成しなければ」

という方が正しい。

無論、現場リーダーこそ、最も養成や確保が困難な存在であることは、上述した通りなのだが…。


ITエンジニアの世界は参入障壁がとても低い


ITエンジニアの世界は参入障壁がとても低い


ITエンジニアの世界は参入障壁がとても低い。

これは事実だ。

良くも、悪くも、である。

私が勤務している組織は、まったくたいした組織ではないので恐縮だが、毎年の新入社員の半数は非情報系(非IT系)の学校卒業者だ。

いわゆる「文系」の学生も3割くらいはいる。

それ自体、悪いことではない。単に事実を言っているだけである。


新入社員研修は、約3ヶ月。

その期間で、情報工学系の学生が経験したものと同じ学習は、当然ながら不可能だ。

うちの組織の場合、統合開発環境を使用したプログラム開発を、一通り実施するようである。

具体的には、Eclipse系の環境で、Java言語による開発がメインだ。

その他には、ネットワーク系や、データベース系の基礎も……やるのかな……。

……やっていてほしいが、その期間で、「本当の基礎」はできないだろうと思う。

SQLの触りくらいはやるのだろう。


何が言いたいのかと言うと、上記の新入社員研修では……

*「コンピュータの本当の動作原理」

*「コンピュータ・アーキテクチャ

*「OS(オペレーティング・システム)の基礎」

……といった、本当の基礎部分は、やらないのである。

正しく言えば、その期間では「できない」。


どのような分野であっても言えることだが、「本当の基礎」が、最も難しく、学習に時間を要する。

そして、「本当の基礎」を学習しても、学習しなくても、実際の仕事を遂行するだけであれば、目に見えるほど差が出ない。

コストパフォーマンスが最悪なのである。


プログラム開発などは、まさにその典型だ。

良いプログラミングを行うためには、できるだけたくさんコーディングすることが良いとされている。

それはそれで正しい。

だから、みんな「コーディングしたい」と言う。


それでも現状に満足せずに学習してほしい


一例を挙げよう。

私の先輩に、非IT系出身で、技術系の自己学習に否定的だった人がいる。

ある案件で、プログラムの実行形式ファイルはあるが、ソースプログラムが消えてしまっている状況があった。

その先輩は、「逆アセンブルで復活できないか」と言ってきた。

私が、「いくら逆アセンブルや逆コンパイルができたとしても、ソースが元通りに復元できることはありません。ましてや、コメントなどは全く復元できません」と言ったところ、それが納得できない様子だった。

コンパイルのしくみ、アセンブルのしくみなどの基礎知識がまったくないためである。


IT系の仕事に就くことだけで、満足しないでほしい。

ひどい場合だと、「Hello world!」という表示ができたことで、そのプログラミング言語を習得した気分になっている者もいる。

IT系の仕事に就くことだけなら、なんの資格も要らない。

その意味では、参入障壁は低い。

しかし、その後が、とても大切なのである。


IT系の求人情報などを見ると……

  • 経験したプログラム言語は何か

  • 経験した環境(汎用系、オープン系、Web系など)

  • 経験したプロジェクト規模は何名だったか

……といった、本質的ではない項目が目立つ。

重要なのは、そんなことではないのだが……。

あらためて、まだまだ人材開発の面で、発展途上で未熟な業界だなぁ、と思う。


COBOLを悪者にすると結局ますますIT業界から人が去っていく悪循環(COBOLでの開発保守の経験もない人がCOBOL不要とか勝手に言うなよ)


COBOLを悪者にすると結局ますますIT業界から人が去っていく悪循環(COBOLでの開発保守の経験もない人がCOBOL不要とか勝手に言うなよ)


まず、結論から先に言うと、

  • COBOLというプログラミング言語が悪いわけでも不備があるわけでもない

  • むしろ、優れた後方互換性によって、数十年も前のプログラムが現在でも稼働しているという特徴がある

  • 一周回ってCOBOL技術者が不足してしまったため、かえって高価値になってきている

  • COBOLで書かれたプログラムが、現在でも社会インフラを支える大企業・官公庁システムにおいて、数千万ステップから数億ステップは稼働しているし、この状況がすぐに変化することはない

したがって、

COBOLは若手が覚えるべきではない」

とか、

COBOLはもうすぐなくなる」

......と言った言説は、的を射ていない。


私が情報系の学生時代だった25年以上も前から、「COBOL」なんて古い言語はなくなるから、「C言語」を学習すべきだ、と言われていた。

(当時はJavaはまだ生まれたばかりで浸透しておらず、オブジェクト指向も同様に浸透していない時代だった)

学校の講師の普通にそんなことをいう有様だった。

当然、世間を何も知らない学生でしかない私は、それを真に受ける。「そうかぁ、COBOLなんて使われなくなるんだ」

だから、当時は珍しかった「C言語」「アセンブラ」を学習できる専攻コースに進んだ。

(確かに、学生時代に「C言語」「アセンブラ」といった低レベル言語系を学習できたのは、自分にとっては財産だったと思っている)

※ここでいう低レベル言語系とは「機械に近い」という意味である。

私が就職した当時は、折も悪くバブル景気が崩壊した直後で、「就職氷河期」に入ってすぐだった。

そんな中、いま勤務しているユーザー系のシステム会社に入った。

新入社員研修で、みっちり仕込まれたのが、COBOL、および、それに関係するドキュメントの作成だった。

採用面接のときに、「C言語アセンブラをやってきました」とアピールしたのに、いわゆる汎用機系の研修に回されたことは、当時、とてもショックで、「会社を辞めよう」かと本気で思った。


紆余曲折もあったが、その後、実際の稼働中のシステム保守や、いくつもの大規模な新規システム開発に携わった。

かなり昔から業務に情報システムを組み込んできたユーザー企業だったので、COBOLプログラム資産はかなりの物量があった。

そして、保守にしても開発にしても、プロジェクト規模が大規模化する傾向があった。

プロジェクトが大規模ということは、ユーザー企業の業務特性や習慣など、まったく知らないプログラマーが短期間に大量に集められ、システムを構築せざるを得ない、ということである。

(日本的なIT業界の多重請負構造の是非などはここでは言及しないが)

また、開発が終わると長い保守フェーズに入るわけだが、保守としてプログラムを修正する人は、開発当時の人とは違う。

これが当たり前の世界。


こういう状況にあって、COBOLは、以下のようなメリットをもたらしてくれた。

  • 記述や表現が「不自由」であるため、かえって人によるクセが出にくく、誰が組んでも設計さえちゃんとしていれば、同じようなプログラムソースコードになる

  • データ項目ANK名などの管理がしっかりできていれば、後日、第三者がプログラムを追跡したり、検索したりすることが容易である

  • 記述や表現は「不自由」だが、1バイト以上の文字データや数値データの扱いは、きわめて低レベルにできる(逆に言うとプログラマーが実データを低レベルに意識しないと書けない)

  • 上記の特性があるため、「見積もり」の誤差が出にくい


特に一番目のメリットについては、昨今、COBOLではないモダン言語による大規模開発プロジェクトでは、フレームワークで吸収しようとして、それがうまく行かず、炎上しているのを、けっこう見かける。

趣味で書くプログラムではなく、仕事でつくるプログラムであり、使うのは自分ではなく、ユーザー企業(のユーザー)である。

そこに対して、「COBOLの仕事は楽しくない」「クリエイティブじゃない」とかいう意見は、まぁ、わからなくもないが…。

でも、それは個人の「仕事」に対するスタンスの問題もあるので、それが即「COBOLの仕事は若手にはやらせるな」というのは、暴論だと思う。

私は、システム開発保守の仕事で30年近い経験がある訳だが、このような「COBOLの仕事は若手にやらせるな」などという暴論を目にすると、本気でIT業界から去りたくなる。

本質的ではない、バカみたいな暴論が、まかり通ると、その業界の現場で働く人のモチベーションが低下する。


私は近年、IT系以外にも軸足を持ちたくて、電気系・通信系の学習をしている。

例えば電気系の世界で、「あそこの会社は誘導モーターを使っているから行きたくない」などという技術者がいるだろうか。

まぁ、ホテルだとか商業施設だとかは、電気系以外にもボイラー設備があるから、そこの設備管理はやりたくない、とか、そういうことはあるようだが…。


冒頭でもいったように、いまだに大企業・官公庁を中心に、金融、電気・ガスなどの公共事業といった、社会を支える重要なシステムは、COBOLで書かれたプログラムで稼働している。

この事実を無視、もしくは、歪んだ目で見て、開発現場の経験もない「日○コンピュータ」などの記者さんが、「COBOLの仕事は若手にやらせるな」などと書くことによって、経験のある自分でもモチベーションが下がるのだから、経験のない若手が「COBOL」の案件に関係する会社や部署に行かされたら、辞めよう、という気持ちになるのも無理はない。

COBOLとは、良い面、悪い面、含めて、どういう言語なのか。または、適用プロジェクトによって価値はどう変わるのか。

そういったことを、自分の経験としてとらえたうえで、「COBOL案件はお断り」と言うなら、全然問題ない。

問題なのは、経験もないのに、まことしやかに上記のような言説を吹聴する輩である。


ちゃんとした経験を持つ人であれば、たとえ個人的には「COBOL案件はお断り」であるとしても、決して他人にそれを強要することはないだろう。


俗に言う「コボラー」とは、COBOLを知っている人のことを指すのではない。

COBOLしかやったことがないし、それ以外知らないので、わかりません」

という、勉強をしない人のことを指す。


「勉強をしない人」が、嫌われるのは当然のこと。

それこそ、COBOLとはなんの関連もない。

他の言語の技術者だって同じである。


また、一方で、ユーザー企業から重宝されているCOBOL技術者もいる。

大企業や官公庁で情報システム化が進んだ当時、「業務をシステムに落とせる人」が、大活躍した。

その当時、いまでいう超上流工程である「要件定義」「検討」から話ができて、それを設計書やプログラムにまで落とし込みができるスーパープログラマーがたくさんいた。

その時の開発言語もまた、COBOLだったため、現在、大企業や官公庁で稼働しているCOBOLプログラムには、「業務をシステム化した」ロジックが大量に含まれている。

いま現在、COBOL技術者に望まれているのは、単なるプログラミングができるという側面ではなく、COBOLプログラムに大量に含まれている業務ロジックを正しく扱える能力ということでもある。


COBOLを悪者にすると結局ますますIT業界から人が去っていく悪循環(COBOLでの開発保守の経験もない人がCOBOL不要とか勝手に言うなよ)

くりかえして言うが、「COBOLなんてなくなるので勉強する価値はない」という誤った言説は「25年以上前」からずっと言われ続けてきたが、現実には、「COBOLはいまでも大量に稼働していて社会を支えている」のである。


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【国家試験】電験三種(第3種電気主任技術者試験)の難易度


【国家試験】電験三種(第3種電気主任技術者試験)の難易度


  電験三種はただいま学習中ですが、自分が今までに受験してきたさまざまな資格試験の中でも、最も難しいレベルだと改めて思います。

特に思い知る部分としては、過去問題をただ単に反復練習するだけでは、決して合格できないというところです。(無論、過去問の反復練習は必須なのですが)

問題の出題者の意図を掴んだ理解をしないと難しいような問題になっているところです。

かと言って、第二種電気工事士などが「簡単」と言う気もありません。

電気工事士もしっかり数ヶ月間、学習しないと合格できません。当たり前ですが。

特に電気系の「ズブの素人」からだと、数ヶ月は必要です。

ただし、電気工事士は、「電気工事士として最低限これだけは絶対に押さえておきなさい」という知識や技能をチェックする試験です。

逆に言えば、その要点さえ押さえておけば、合格するように設計されています。

電験三種は、明らかに違います。

問題が本当に考え抜かれていて、前述のように、「深い理解」があるかを見てきます。 そして「落とし」に来ています。

10人中1人くらいの合格で良いとされている試験です。

10人中9人は不合格で良いという試験です。

(以下は、自分が実際に受験したり学習したりして、ある程度の実感が持てるもののみを挙げています。電験二種などはまだ学習経験がないので挙げていません)


数字が大きい方が難易度が高いという意味です。


【電気系】

第二種電気工事士(筆記試験):20

第二種電気工事士(技能試験):30

第二種電気工事士トータル:50

第一種電気工事士(筆記試験):40

第一種電気工事士(技能試験):60

第一種電気工事士トータル:100

電験三種(第3種電気主任技術者):1000


【通信系(有線系)】

電気通信工事担任者3種:30

電気通信工事担任者1種:120

電気通信工事担任者総合種:150

電気通信主任技術者:750


【通信系(無線系)】

第一級陸上特殊無線技士:180

第二級陸上無線技術士:500

第一級陸上無線技術士:1000


【IT情報系】(参考)

基本情報技術者試験:250

応用情報技術者試験:400

高度区分情報処理技術者試験:500〜800


ちなみに私の所属する企業体では、電験三種は非常に低く見られています。

IoT、5Gなどの新技術領域にとっても、基礎である電気技術を広く知っていることを示す資格なのに、残念なことです。


「5G」「IoT」「AI」などと言う前に、基礎理論となる「電気工学」「電子工学」「無線工学」を勉強しよう!


「5G」「IoT」「AI」などと言う前に、基礎理論となる「電気工学」「電子工学」「無線工学」を勉強しよう!


今年に入って、私は仕事の忙しさもあるが、何より、「電験三種」(第三種電気主任技術者試験)の勉強に時間を使っている。

(このブログもそれがあって更新が滞り気味になってしまった)

電験三種の試験範囲は本当に広範囲にわたっている。

電気工事士試験とは比較にならない。

電験三種の範囲をすべて人に教えられるくらいに知っている人なら、確かに誰からも一目置かれるだろう。


ウチの親などは全く無知なので、私が先日合格した「第一種電気工事士」のほうが、「電験三種」よりも上だと思ったようだ。

頭についている「一種」「三種」という数字から、そう思うのだろう。

ちなみにウチの会社の人事部も、同じくらいにしか思っていない。電験三種第二種電気工事士が同レベルに社内的にはランキングされている。


愚痴はさておき。

ウチの会社の経営層が、盛んに「DX」(デジタライゼーション)とか、「AI」「IoT」などと言い出している。

そして、そういう領域の研修を受けなさいという。

研修を受けるのは良い。そういう領域について関心を持ち、学習するのも良いだろう。

しかし、「5G」「IoT」「AI」などという領域は、複数の領域が複合した「応用分野」である。

例えば、5Gにしても、ではそれより以前の、第一世代から第四世代までの無線通信システムについて、ちゃんとわかっているのか?……と言いたい。


IT系の分野でも、「データベースの専門家です」という人が、基礎となる「ストレージのしくみ」や「コンピュータの動作原理」を知らず、「SQLならわかります」などと言い出したら、それはニセモノだとわかってしまう。


技術領域マッピング
技術領域マッピング


回り道に見えるかもしれないけれど、応用分野をしっかり理解したいと思うなら、基礎分野から学習しないといけない。


kf7757.hatenablog.com

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第一種電気工事士合格証書GET!


第一種電気工事士合格証書GET!


第一種電気工事士」の合格証書が届いた。

第二種電気工事士」が一般電気工作物(低圧)の工事のみであるのに対して、「第一種電気工事士」は自家用電気工作物(高圧)の工事も対象になる。

正式な免状を得るには、五年間の実務経験が必要となる。

試験合格だけでは第一種の免状は得られない。そのため、この試験を受ける価値を見いだせないという人もいるようである。

だが、高圧受電設備などの高圧電気の勉強という意味では、第二種とは別物であるため、勉強する意義は大いにある。

電験三種(第三種電気主任技術者試験)を目指すうえでは、第二種からいきなり行くよりも、良い通過点になると思う。

電験と電工では、試験の難易度も範囲もレベルが違いすぎるので、電工から順番に受けるのは意味がないという人もいるようだが、私の意見は違う。

けっこう電験の講習会に電気の知識ゼロの状態でやってくる人がいる。

さすがに知識ゼロからいきなり電験はつらいはずである。(せめて電工や他の電気通信系の資格を経たほうが良いとは個人的には思う)

ちなみに、「認定電気工事従事者」の資格を得るのに、この「第一種電気工事士」の合格だけで申請できる。

第二種電気工事士」、「電験」を保有する人が同じ認定を得るには、所定の講習を修了する必要がある。


とりあえず、今年は電験を頑張ろうと思う。


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第一種電気工事士格通


資格/試験 取得一覧 (2018年まで)


資格/試験 取得一覧 (2018年まで)


SEQ.取得年 資格/試験名称



第一種電気工事士は、筆記試験/技能試験すべて受験した。結果待ち)

電験3種:第三種電気主任技術者試験は、科目合格)


世間では「電気工事士」は決して難関資格として扱われていないのだけれど、やはり筆記試験だけではなく技能試験があるため、合格するには相当の苦労はあると思う。

電験3種」は、はっきり言って、他の資格と比べるとものすごい難関資格だ。

いわゆる「士業」系の国家資格に匹敵もしくは凌駕する難易度だとも思う。

(試験内容自体の特出した難易度という意味では、無線従事者の「第一級陸上無線技術士」(上記の「一陸特」ではない「一陸技」の方)なども相当に難関だが、電験に比べるとマイナーだからなぁ…)


IT系・情報系には、厳密な意味での「資格試験」は存在しない。

あくまでも知識やスキルを「認定」するだけで、他の電気系・通信系のような法律に定められた「業務独占資格」ではないからだ。

そのことが、「情報処理技術者試験」自体や、合格者の地位向上につながらず、『こんな試験合格していても仕事には関係ない』という声がまかり通ることにもつながっている。

IT系・情報系に真の意味での「資格」できれば「国家資格」が誕生することを願いたい。

IT系の人は、なぜか自分のことをさかんに「エンジニア」と呼称するが、世の中には非IT系にも「エンジニア」「技術者」がたくさんいる。

非IT系の勉強をすると、本当にそれがわかる。

本当に勉強は大切だと思う。


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