ブルックスの法則は医療現場にも当てはまる
ブルックスの法則は医療現場にも当てはまる
IT業界では昔から非常に有名な法則がある。
いわゆる「ブルックスの法則」もその一つ。
超意訳するならば…
「人手不足が表面化したプロジェクトに新たに人を追加しても、短期的には事態は悪化する」
…ということ。
つまり、ひとたび人手不足が表面化してしまった場合、
「そうそう簡単に人を追加できない」ということである。
(詳細は下記のウィキへのリンクを参照のこと)
(ウィキペディア百科事典)
医療従事者の離職が問題とされている。
この「ブルックスの法則」は、IT業界だけの話ではない。
すべての職種に言える法則である。
医療現場は、ITプロジェクトのように、「スケジュール」(納期)というものはなく、常に緊急対応を求められる。
それでいて、IT業界と同じかそれ以上の、専門知識が求められる。
IT業界よりも条件は厳しいと思われる。
人を数値でしか見ていない
どこの偉い(?)人や、権力者も同じだが…
働く人を「数値」でしか見ていない。
(これはテレビ等のマスメディアで語っているコメンテーターにも言えることだが)
ある現場で、1人のメンバーが辞めたら、単純に1人分マイナスという訳ではない。
そこに、新しい人を1人投入すれば済む問題ではない。
抜けた1人の持っている、その現場固有の経験・スキル、その人固有の経験・スキル(属人的なもの)は、当然ながら短期的には回復できない。
ともすれば、永久に失われる。
そして苦しい現場であればあるほど、新しい人を教育する余裕がない。
まさに悪循環となる。
つまるところ、働く人に「辞める」という選択を取らせないことが最善なのだが…。
働く人ひとりひとりが大切にされない職場だと、人は辞める。
ひとたび、こういう悪循環に陥ってしまった現場は、当の現場で働く人々でだけでは、改善できない。
改善するには、それこそ、偉い人(?)や権力者の「おおなた」が必要なのだが…。
(今回の記事は独り言です)