IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

転職したら仕事観は「意識低い系」になっていく


転職したら仕事観は「意識低い系」になっていく


ここでいう「意識低い系」とは……

  • (a) 仕事はあくまでも生活費を稼ぐためだけにやっている

  • (b) 仕事には必ずしも向上心は必要ない

  • (c) 仕事が好きである必要はない

  • (d) 仕事をしなくて済むなら仕事はしたくない

……といった感じの仕事観を言います。

異なる意見の方も多いと思います。

決して意見を押し付けるものではありません。


中高年になってから異業種に転職するということ(良くも悪くも)


未経験で異業界異業種(IT系からビル設備管理系・ビルメン業界)への転職をして約2年半。

現在、3年目。

なんとか辞めずに続けています。(そこそこ苦しみも多いですが)

2年半もの間、辞めずに続けられているということは…。

まぁ、今回の転職は少なくとも大失敗ではなかった。

もしくは、一定の成功だった。

…と言えるのかな? …とも思っていますが、どうでしょう。


いまの気持ちを正直ベースで少しだけ吐露しようと思います。


(1)やっぱり自分はIT業界の人間だったんだなぁ


こんなことを言い出すと、お叱りを受けそうです。

誤解が無いように言いますと、

前職、IT業界(システムエンジニア)の会社を辞めたこと自体は、いっさい後悔はありません。


しかしながら、自分の中にある知識・スキルといった面で言えば、

若い学生時代から情報系の学習を積み、IT系企業に新卒で入って、25年以上勤めたという蓄積は、

正直、あまりにも大きい…というのも事実なのです。


50歳手前という年齢で、異業界異業種であるビル設備管理の業界に移った訳ですが…

いくら、電気工事士電気主任技術者といった資格を取得したといっても、

それこそ工業高校・高専などで学習を積み、この業界に新卒で入ってきた人と比較すると、

もう、「知識・スキルの厚み」という点では、まったく敵う気がしないのです。


異業界異業種に転職したのだから、ゼロから勉強になるのは当たり前。

実務経験でも積極的に仕事をして、資格勉強なども必死でやれよ。

……そういうお叱りを受けそうです。


現に、そういう方は多いです。

中途でビル設備管理業界に入ってきて、空き時間などは試験勉強などを頑張っている人。

自分も、そうするつもりでした。そうなるつもりでした。


でも……。

この2年半でしみじみ実感しました。

自分は、設備管理系の学習には、興味が持てない

……ということを。

また、

自分は、設備管理系の分野で向上心が持てない

……ということも。

誤解ないように言いますと、現在でも業務自体は真面目にやっています。

(でも、ビル管理士・建築物環境衛生管理技術者試験の勉強は全く身が入らずボロボロでした)


学習をして楽しい分野は、やっぱりIT系で……。

自分の中に存在する、知識・スキルのバックボーンを改めて考えると……。

やっぱり自分はIT業界の人間だったんだなぁ

……と、思うのです。


では、「IT業界に戻りたいのか?」

と訊かれるなら、否定します。

前述もしましたが、前職を辞めたこと自体は後悔してませんし、

そもそも、何回も心身を壊して休職した事実から考えても、

前職のIT業界(システムエンジニア職)は、

自分にとっては、キャパシティオーバーな仕事だったと思います。

ということは、つまり……。

学生時代に情報系の道を選択したこと自体が、いま思うと、間違いだった。

とも言えます。


(2)それでも2年半も頑張れたのなら失敗でもない


上記したように、

仕事の内容自体には、興味が持てない・向上心が持てない

……といった状況ではありますが、

こんな精神状態であっても、2年半もの間、なんとか続けられたというのも、

ある意味、ビル設備管理・ビルメンテナンス業界ならではなのかもしれません。

(誤解無いように言いますと、決して仕事自体は楽ではないです!割と必死です!)


(3)そもそも中高年での転職は選択肢が無い


過去記事で何度も言っていることですが。

中高年、特に50歳手前という年齢での転職活動は、本当に厳しく、無理ゲーです。

もう選択肢が限られてしまいます。

そういう状況で選択したのが、いまの職業なので、その意味では、

上記(1)のような気持ちになること自体は、無理ないとも思います。


(4)仕事観は年齢で変わってくる


  • (a) 仕事はあくまでも生活費を稼ぐためだけにやっている

  • (b) 仕事には必ずしも向上心は必要ない

  • (c) 仕事が好きである必要はない

  • (d) 仕事をしなくて済むなら仕事はしたくない


このような割り切った考え方は、特に若い人には受け入れられないかもしれません。

自分も、20代の頃だったら、否定していたかもしれません。

いやもしかすると、新卒から続いていた前職のままなら、いまでも否定したかもしれません。

また、「こういう考えの人は不幸だ」とも言われるかもしれません。

でも、いまの自分の正直な気持ちなのです。


(5)職業の選択は本当に度し難い(特に高年齢になってからは)


上記(1)にて、

IT業界は自分にとって、キャパシティオーバーだった

と言いましたが。

それでも、25年以上も勤められたという意味では、自分には合っていた分野だとも思います。

一方で、これはもう妄想でしかないのですが……

もしも学生時代から電気科などに進んでいて、新卒から設備管理系の仕事に就いていたなら

果たしてどうだっただろうか?

……などと妄想することもあります。正直、わかりませんが。


ネットなどの情報を見ると、どうしても、「意識高い系」の意見が多いです。

ブログなどで情報発信するような人は、そもそも「意識高い系」が多いのだと思います。

「意識高い系」の人からすると、上記(4)のような仕事観は、許せないかもしれません。

しかしながら。

自分の約30年に及ぶ職業経験を総括するなら、最終的には(4)のような仕事観に収れんして行く

と思います。


まとめ…のようなもの


結局何が言いたいんだ?……という感想をお持ちの方もいると思いますが。

アラフィフという年齢で、初めて転職というものをした者として、

いまどういう気持ちでいるかを正直に言ってみた、というだけです。

けっこう「意識低い」ですし、「後ろ向き」とも取れる気持ちなので、

お叱りを受けそうですが、すみません。

いまの自分は本当にこういう気持ちなのです。


世の中、というかネット上で情報発信している方々は、「意識高い系」が多いので、

自分のような「意識低い系」の意見も発信してみようと思った次第であります。

誰かの参考になれば幸いです。


kf7757.hatenablog.com


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