電気通信の「工事担任者」試験を受けてきた
電気通信の「工事担任者」試験を受けてきた
IT系では知名度が高い「情報処理技術者試験」や、電気関連の「電気工事士」、「電気主任技術者(電験)」などは、経済産業省主管である。
一方で、「無線従事者」や、「電気通信主任技術者」、そして今日、私が受けてきた「工事担任者」など、いわゆる通信関連は、総務省主管である。
総務省の資料には「IT」とは書かれない。必ず「ICT」と書かれる。通信系を主管しているから。
我が国のITもしくはICT関連の中央官庁は、経済産業省と総務省とで重複してしまっている。更には内閣官房にもIT系の部門がある。三つ巴の勢力図になっている。
それはともかく。今年から非IT系にも手を出し始めた私としては、下地が無い中で勉強したつもりになっていた「第二種電気工事士」に落ちてしまった事もあり、通信系(いわゆる弱電系)の工事士に相当する「工事担任者」を受けたという流れである。
(工事担任者を知るリンク)
電気通信国家試験センター | 電気通信の工事担任者トップページ
ちなみに、上述の試験はすべて「国家試験」である。…が、「国家資格」(免許)ではないのが、「情報処理技術者」なのである。表現を変えると「検定試験」に近いと言える。個人的には、こういうところが弱いと感じる。
三種類の試験を併願受験
「工事担任者」は、上手く時間帯を選べば、最大同日に三種類の試験を併願受験できる。
無謀に近かったが、
午前中 2時間40分『AI・DD総合種』(基礎・技術・法規)
午後前半 2時間『DD第三種』(基礎・技術・法規)
午後後半 2時間『DD第一種』(基礎・技術・法規)
…を、受けた。
試験の内容はものすごく広範囲で、かなり難しいと感じた。
電気回路、電子回路の「計算問題」が必須であるし。
ネット上では「簡単」扱いされているけれども、しっかり理解するには相当の勉強が必要な分野であると思う。
トランジスタのことなどがわかった
工業高校や、普通科高校の理系に行かないと勉強する機会がない、「半導体」「ダイオード」「トランジスタ」などが、改めてわかってきた。
「NPN型トランジスタ」とか、トランジスタの三本の足「ベース」「コレクタ」「エミッタ」等を、説明できるようになった。
(勉強する前までは、その言葉すら知らなかった。実はラジオやコンピュータなど、あらゆる電子機器の中には必ず入っている部品なのである。それも莫大な個数で)
単に試験に合格することを目指すのではなく、少しずつ「理解」して、自分の知識にしていきたい。