IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

実際に受験することもしないで「この資格は難易度は低く取得は簡単」などと言うな


実際に受験することもしないで「この資格は難易度は低く取得は簡単」などと言うな


…と、声を大にして言いたい。

インターネット上には、「資格ランキング」や「難易度の情報」があふれている。

その中には、どう見ても、その試験を実際には受けてもいないくせに「この試験は簡単です」などと断定しているものも多い。


私はIT業界で長く働いてきたので、IT系の資格には詳しいと自負しているが、私は、例えば、経済産業省ITSSレベルに照らして、最下位のレベル1に該当する「ITパスポート試験」を、安易に「簡単な試験」とは言いたくはない。

実際に受験する事を想定するならば、おそらく私でも広範囲な出題範囲について学習し直す必要があるだろう。それにはかなりの時間も必要となるだろう。

同じレベル1の、「Linux技術者認定レベル1」試験や、「オラクルマスターブロンズ」試験なども、とてもとても、無勉強で合格できるような試験ではない。

むしろ、下位資格・入門レベル資格の方が、出題範囲が最も広かったりすることも往々にしてあるものだ。


合格率だけを見れば、例えば5割を超えているような試験であったとしても、その5割に入るための学習時間は必要なのであるし、ましてや、自分にとって新たな分野であれば、まったく「簡単」とは言えないはずである。


試験にただ合格することと本当に理解していることは同じではない


更に思うこととしては、試験に合格することと、その分野を本当に理解しているかということは、また別の話であると言うことである。

私は、「本当に理解している」事の、ひとつの指針は、「他人に教えられるか」という点であると思っている。

他人に教えられる程になるには、その内容が、試験のレベル的には、最も初歩的なレベルであっても、相当に時間をかけて勉強をしなければならない。

確かに、とりあえず「合格」はしたいという気持ちはあろう。

だが、「合格」と同時に「自分がどうなりたいのか」という点も、重要なことなのではないかと、私は思うのである。


「合格」に何を求めるかは人それぞれだが、少なくとも、実際に受験することもしないで「この資格は難易度は低く取得は簡単」などと、それこそ簡単に言ってほしくはないものである。


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