私には自動車が運転できない
私には自動車が運転できない
運転するための技能も持ち合わせていない。道路交通法の基本的な部分にも疎い。
何故なら、そのための訓練を受けていないから。
従って、国家資格である「第一種運転免許」(いわゆる普通自動車運転免許)を持っていない。
能力も持っていないし、そのための資格も持っていない。
だから、私には自動車が運転できない。
運転したかったら免許を取れば良いじゃないか、という何気ない言葉
世界でも類を見ないほどの、最高レベルの鉄道技術が普及している日本であっても、自動車運転免許の保有率は、相当に高い。
警察庁の統計情報を確認すると、障害を持っていない人であれば、ほとんどの人が、とりあえず免許だけは持っている、という状況なのがわかる。
子供時代には、将来はバイクを運転してみたいと思った時期もあった。しかし、生まれつき目が非常に悪い方で、矯正視力でもせいぜい「0.5」程度に留まってしまう事から、運転免許はあきらめた。
学生の時分に、割と本気で『一番役に立つ国家資格は自動車運転免許』(私は眼が悪くて取れない)と言ったのを一蹴された。人は皆、隣の芝は青いと言うか何と言うか、自分の持っているものの価値を知ろうとしないものであるな。
— ふじわら775SE@猫icon/職場復帰 (@KF7757) 2017年4月27日
上記にも書いたように、自動車運転免許は、「第一種運転免許」という、立派な国家資格である。
企業の求人広告に、「要普通免許」と書かれたものが何と多いことか。
多くの人が当たり前のように保有しているためか、その資格の大きさに気付いていない人が多くいるように思える。
「免許持ってないんですよね」と言うと、「免許くらい取れば良いじゃないか」と何気なく言われるくらいには…。
持たざる者だからこそあこがれる「免許」としての資格
情報処理技術者試験をはじめとするIT系の資格試験は、実は単なる認定資格にすぎない。自動車運転免許のような、「それを保有していないと行為が許されない」という強力な「免許」としての資格ではない。
今年から、情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)が、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)という別の試験に変わり、IPAはこれを「名称独占資格」だと売り込んでいる訳であるが、しょせんは「名乗るのに登録が必要」というだけであり、IT業界の反応は冷ややかである。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)として登録したからといって得られるメリットは、あくまでもその名称を独占的に名乗れるというだけである。登録することで発生する義務や維持費用なども考慮に入れると、むしろデメリットの方が大きいとさえ思える。
現に、業界大手IT企業の対応は鈍い。
今年度は、思うところもあって、非IT系の分野の勉強をはじめたいと思っている。
そこで目指したいのは、「業務独占資格」や「必置資格」の分野である。
くだらないと思われても良い。
自動車運転免許すら持っていない私にとっては、それがどんなに些細な資格であっても、あこがれなのである。
例えば「第二種電気工事士」とか、例えば「危険物取扱者乙種4類」とか。(あくまでも例だが)
持たざる者だからこそあこがれる「免許」としての資格だ。
10年後には絶対に来るであろう、我々就職氷河期世代(日本版ロスト・ジェネレーション)が社会から閉め出され、過当に競争せざるを得なくなる時代に向けて。