IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

IT業界の構造とユーザー企業の官僚化と…つまり愚痴だごめんよ


IT業界の構造とユーザー企業の官僚化と…つまり愚痴だごめんよ


 新年度になった。今年は年度始めからまるまる一週間勤務で、いろいろ疲れたが、まぁ、そんなことはどうでも良い。

 年度が変わって、新しいシステム大規模改訂案件の打ち合わせに呼ばれたりした。

 ユーザー企業の官僚化と、それによる『丸投げ体質』の進行は、この『非アウトソーシング化』『インソーシング化』が叫ばれているご時世だと言うのに、止まらない。

 前々からTwitterではつぶやいている事だが、官公庁や大企業の本社側と、中小企業や大企業の現場側との『分断』が激しい

 本社側には、高学歴だが現場仕事はできないという頭でっかちの管理者ばかりがひしめいていて、しかも彼らは2~3年ごとに『定期異動』でジョブチェンジをくりかえすので、ますます実務はできず、ひたすら現場側に仕事を『丸投げ』する姿勢となる。

 一方の現場側は、大企業なら支社や子会社、もしくは下請け先企業の業務領域となる。現場採用の人という存在も居て、彼らは本社側とは違う人事ルールによって動いている。現場側でも同じ会社ならば、まだ現場の声を強く言える方だ。近年は、子会社化、もっと言うと委託化(下請け化)が進行しているので、本社側から見ると、一種の『奴隷』とも言える。

 こんな階層構造ができあがっている。日本社会のそこかしこで。


 システム担当は、たいてい本社側の人間である。

 システム化の世界で言うと、現場側が我々IT屋となる。

 本社側の人間なので、定期異動でコロコロと居なくなる。

 それでも、一昔前までなら、限られた『任期』の中で、わからないなりに、必死で勉強したりしてくれて、仕様調整などでもよく動いてくれる人が多かった。でも、近年は違う。近年は、システム担当もかなり若い人になって、たいてい30前後だ。(本社側で、現場側との調整を行う事もあるので、流石に20代前半の新人は居ない。だいたい、主任クラスが多い)

 近年の若い本社側の主任クラスの担当者は、まぁ、本当にひどい。おそらく、本当に何をして良いのかわからない、という事もあるように思える。これも極度にアウトソーシング化した弊害ではないだろうか。

 よく大企業の総合職の事を、"専門性を伸ばしつつ様々な事に取り組む"と言われる事があるが、実際は真逆である。大企業の総合職は究極のゼネラリストになるように人事的な計画が取られている。ゼネラリストといえば聴こえが良いが、要するに実作業は全部『現場側に丸投げ』なのである。

 今回は、どこぞのR&D部門の研究成果を、システム化して欲しいという、気をつけないと炎上する気配がプンプンする案件だった。資料自体も自分たちでは作成していない。こりゃまずい。


システム開発の炎上原因のトップは

 これは経験則である。でも、だいたいは合っていると思うのが、システム開発や大規模保守プロジェクトにおける炎上の原因だ。

 炎上原因の割合(経験則)

  1. 要件定義をすべきユーザー側が動かない・決めない 50%

  2. システム開発側元請けのプロジェクトマネジメントがダメ 40%

  3. その他、メンバーエンジニアのスキル不足など 10%

 きわめて、本当にきわめてざっくり言うと、こんな感じだ。

 プロジェクトの発足段階の『要件定義』の段階で、かなりが決まる。


 明日からは、休職前を含めると数年ぶりに、こんな感じの上流工程に、徐々に足を突っ込む仕事になってくるようだ。うまくストレスコントロールをしないとなぁ。


 最後に、先週の仕事を終えての心の叫びのツイートを貼っておこう。

 

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