いちメンバーにもできる大規模プロジェクトを少しでも成功に持っていくためのたったひとつの工夫
いちメンバーにもできる大規模プロジェクトを少しでも成功に持っていくためのたったひとつの工夫
「会議」とか「打ち合わせ」とか、名前はそれぞれで、何でも良いのだが、とにかく、人が集まったからには、何かしらの目的がある。
情報の伝達とその結果(連絡)
知恵の出し合いと何らかの結果(検討)
意識や認識の確認とその結果(確認)
プロジェクトにおいては、規模が大きくなればなるほど、コミュニケーションの数が爆発的に増大する。
結果として、打ち合わせが多くなる。
そして、本来、打ち合わせとは、上記の三種類に大別できる。
「連絡」「検討」「確認」の三種類である。
ちゃんと機能した打ち合わせであれば、必ず何らかの「結果」が存在する。
そして、参加者は各々で、その「結果」を持ち帰り、自チームや自社メンバーに伝達する役割を担う。
この、「結果」を持ち帰り、自チームや自社メンバーに伝達する、ということができていないプロジェクトが多い。
プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、本来は、上記の打ち合わせひとつひとつの重要度も増大する。
しかし、現実としては、大規模プロジェクトほど、打ち合わせがうまく機能しない。
何故か。
皆が忙しいことを言い訳にして、モノを書かないからだ。
メモでもいいから必ず書きものにして相手に渡せ!
うまく機能しない打ち合わせで、最もよくあるのが、
すべて口頭で情報が伝えられ、書きものとして結果が残らない
という状況である。
情報を伝えた方は、口頭で言ったので「伝えた」気分になっている。
情報を受け止めた方は、口頭で言われたことを一応は理解して「わかりました」と言う。
しかし、情報を受け止めた方は、その後になって、自分のノートの不完全なメモから、「どう決まったんだっけ?」という状態に陥る。
また、本来は正しい情報を自チームや自社メンバーにフィードバックしないといけないのだが、自分のノートの不完全なメモしか残っていないので、また、テキストにまとめる手間も惜しいので、またもや口頭でのフィードバックとなる。
口頭で伝えられたメンバーは、非常に劣化した情報が伝えられたこととなり、あいまいな情報がますますあいまいになっていく。
フィードバックされるならまだ良い方で、忙しさやメンバーとの時間が合わなかったりして、フィードバックすら行われない状況にもなる。
打ち合わせで口頭で言う予定のことは、メモでも良いので書きものにして渡す。
打ち合わせに参加した者は、その書きものを持って帰り、「こんな事をいわれた」と、その書きものを流せば良い。
たった、これだけのことで、情報の伝達不全は、かなり解消できるのである。