何かを書くことが好きだという人や割と得意だと言う人はもしかするとIT系に向いているかもしれない
何かを書くことが好きだという人や割と得意だと言う人はもしかするとIT系に向いているかもしれない
ITエンジニアの主要業務のひとつは確実に「ドキュメントを作成すること」であると思う。
IT系の技術者(エンジニア)を呼称する場合は、何を使えばよいかわからない。
人や組織や立場によって、「その呼称で呼ぶな」と思われていたりする。
本質的な意味でプログラマーを名乗る人は、システムエンジニアという和製英語は嫌いであるようだ。
私は、呼称にはこだわらない。もしも書くなら「情報処理技術者」と書くだろう。
なお、IT業界には、多重請負構造などの闇があって、新卒採用されて以来、プログラムを組むことも、システムデザイン(システム設計)をすることもなく、ひたすら「テスト要員」(テスター)ばかりをやらされているという現場もあると聞く。
テスト作業は確かに重要なのだが、テストの設計ではなく、単純労働的なテスターばかりをやらされているというのであれば、その組織・企業に問題がある可能性が高い。
(閑話休題)
極端なテスターは除外するとして、
一般的な技術者であれば、日頃やっている作業を分類するならば、
設計書やプログラム、その他資料を、読み解く作業
設計書やプログラム、その他資料を、書く(描く)作業
上述した成果物を確認(レビュー)する作業
に大別できると思う。
特に、プロジェクトの規模が大きくなると、二次関数的に他のメンバーとの「意識合わせ」「認識合わせ」という、コミュニケーションコストが増大する。
認識合わせには画期的な解はなく、できるだけ「ドキュメントベース」もしくは「エビデンスベース」で、きっちり合わせる努力が欠かせない。
ITエンジニアの方が本職の文筆家よりも多くのドキュメントを書いているかもしれない
上記のように、実はITエンジニアは、日頃から様々な成果物(ドキュメント)を作成している。
「そういう行為を嫌う人」は、けっこう多い気もするが…。(そういう人は、もっとプログラムを書いたり、システムデザインに直結する作業をしたいと思うようである)
しかし、好き嫌いは別として、顧客や上司、他メンバーとの「認識合わせ」というコミュニケーションは避けることができない。
知らない人は、コーディング作業ばかりしていると思うかもしれないが(もちろん組織や企業や立場によっては、そういう人もいるが)、私の観測範囲では、日本語の資料を読んだり書いたりすることの方が、時間としては圧倒的に長いと思われる。
そういう意味で言うならば。
何かを書くことが好きだという人、割と得意だと言う人は、もしかすると、IT系に向いているかもしれない。