IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

基礎固めが最も時間がかかるし効いてくる


基礎固めが最も時間がかかるし効いてくる


昨年から非IT系分野として「電気」「通信」「無線」などの領域の勉強を本格的に開始した。

厳密な意味では「通信」や「無線」の世界はICTという意味ではIT系分野とも言えるが、世の中の多くの「ITエンジニア」は、いま私が勉強している「通信」「無線」の事は知らないはずだ。

情報処理技術者試験などのIT系国家試験では、その基礎分野としては「論理回路」「情報セキュリティ」が重複するくらいである。

論理回路」の背景には「電子回路」の知識が本来なら存在し、「電子回路」の背景には「電気回路」の知識が本来なら存在する。

「情報セキュリティ」の背景にも「数学における素因数分解」「暗号化技術」の知識が存在する。

だが、特に「電気工学」「電子工学」関連を知らないITエンジニアはたくさん居る。(暗号化技術の基礎である素因数分解楕円曲線についても知らない人は多いだろう)

別にそれでもかまわないのだが、事実である。


気になった質問


インターネット上の質問サイトには、「そんな事を他人に聞くなよ」と呆れるばかりの質問や、まったくウソだらけの回答があふれるほどある。

そうした質問の中に、要約すると下記のような質問があった。


理系の大学生です。理系はもともと苦手だったためか専門科目について行く自信がなくなったので、中退して、似たような分野の専門学校に行きたいです。


私も昨年、電気系の資格では最も難易度が低いと(一般的には)言われている「第二種電気工事士」の筆記試験に落ちてしまった。

この時に感じたのは、

  • 電気の知識には数学が必須であり、普段から計算問題などに慣れていないと厳しい

  • 数学は積み重ねの学問領域なので、中学レベルの基礎ができていない(または忘れている)と高校レベルの数学もまったくできない

  • 電気も数学も、最も初歩的な部分の理解に最も多くの時間を要する

…という事である。


上述の大学生が何故、理系科目を苦手だと感じるのか。

それは、大学レベルの理系(数学・理科)以前に、中学・高校レベルの理系科目の基礎がおろそかになっているためではないだろうか。

そして、その基礎がおろそかになっている状態のまま、仮に中退して専門学校に入り直したとしても、その分野が似たような理系分野であれば、同じ壁にぶち当たるのではないだろうか。


kf7757.hatenablog.com


勉強には便利なショートカットは存在しない


いちばん時間を要する基礎固めをショートカットして応用分野の知識の上辺だけを覚えたとしても、それは本当の学力ではない。

基礎がわかっていない人が、応用などできない。

それはどの領域でも同じだ。

だから私は、基礎固めをしっかりやって行きたい。


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