IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

『課長をやっていました』「…で?」


『課長をやっていました』「…で?」


最近、本当に世の中の構造に嫌な面を見る事があり、気分が不安定だ。

日頃、何かと相手にする事が多い、いわゆる大企業の本社側の人々。 彼らは、もはや自らの手では何も生産する事がなく、やっている事は、ひたすら『政治』だ。

この国の中央官庁や大企業と呼ばれる組織の中央に棲息している人たち。 彼らは、この超高齢社会に、組織から退いた時、どうやって生きていくのだろうか。

いまはまだ『天下り先』があるから良いように見えるが、もうすぐには、その"天下り先"も人で溢れかえるだろう。


自分の子供のような若い現役世代の人から、

「これまで何をやって来たのですか?」

…と質問された時に、ドヤ顔で、

『〇〇という有名企業で課長をしていました』

…などと言うのだろうか。


確かに大組織の管理職になる事は誰にもできることではないだろう。 そして、大きな権限を振るって来たのかもしれない。 しかし、それができた理由の9割方は、大組織のカンバンを背負っていたからに過ぎない。

決して特段に優れた何かを持っていたからではない。

上記のようなドヤ顔での『課長をやっていました』に対する正当な反応は、

「…で?」

…である。


これは、決して管理職に限った話ではない。

どんどん組織が拡大した昔とは違う。誰もが管理職になれるご時世ではなくなった。

それでも、官庁や大企業の本体に属している人たちは、現業を委託する子会社や関係会社、下請け企業に対しては、一人ひとりが管理する立場になるので、広い意味では全員が管理職的な仕事しかしなくなっている。

3年くらいの期間ごとに、人事異動によってコロコロと身分を変えるゼネラリスト。

ゼネラリストと言えば聴こえは良いが、何の専門性を持たない人材が出来上がっていく。


彼らは、おそらく自分の居場所を確保するために、様々な事をするだろう。

しかし、結局は、

「…で?」

と言われるだろう。


あまりにもそういう人が世の中に増えてしまうのも問題だ。

…が、同時に、正当な反応でもある、

「…で?」

と言われる世の中であって欲しいとも、強く思う。


日本人の人口がどんどん減少する中で、何も生産できないような日本人と、若い外国人労働者という構図だけは、避けなければならない。


ちなみに、『〇〇という有名大学出身です』というのも、

「…で?」

案件である。


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