人は『正しさ』ではなく『わかりやすさ』で判断している…という真実…でもそういう人ばかりになったら国は滅亡するだろう…
人は『正しさ』ではなく『わかりやすさ』で判断している…という真実…でもそういう人ばかりになったら国は滅亡するだろう…
職場で、特に若い人たちに向けて、こういう事を言った。
こういう事実は、昔からあった訳だが、その傾向を強めたのは、『失われた20年』であると思っている。
大企業や中央官庁などがどんどん『管理するだけ』の『丸投げ』傾向を加速させる
実作業の『外注化』が進みノウハウの『空洞化』が進む
一方でコンプライアンスやガバナンスは重視されるため細かい事でも責任者の『許可』が必要となる
しかし責任者は専門的な事はまるでわからないし、その部下さえもわからない
詳細で専門的な資料や記録は使えなくなり、説明用の『正確ではない』が『わかりやすい』資料が幅をきかせるようになる
一見良い事のようにも思えるが、実際には分断化を促進しているだけ
今日の表題を図にするなら下記のようになる。
これは確かに世の中のひとつの真実ではある。
……が、全ての人間が『正しさ』ではなく『わかりやすさ』を基準に判断するようになってしまったなら、世の中は回らなくなる。
誰かは『正しさ』を見ている。
だからこそ、世の中は回っている。
『わかりやすさ』をもとめているのが管理者側、『正しさ』を"見てくれている"のは管理される実作業者
これまでは実作業者たちの"真面目さ"、"善意"といったものに頼ってきた。
あるいは『注意義務違反』という曖昧で便利な言葉で『何か問題が生じたらお前が責任を取れ』という脅しに頼ってきた。
そろそろ、それは限界ではないだろうか。
日本における基礎研究の論文の数が少なくなっており、それを危惧する声がある。
そういう事にも繋がる事である。
本当にこの国は滅亡に向かっているように思える。