IT (情報技術) 学習記録-もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方-

IT系,または,電気通信系資格の学習記録を中心に。もしくは中高年(就職氷河期世代)の生き方,働き方,世の中。中高年の転職の現実。

客先に『何をどんな風に作れば良いですか』と訊くのは上流工程SEとしては敗北宣言なのか…どうかな…


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システム開発の上流工程に向く人と向かない人…(単なるグチ)』

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『(記事紹介)上流工程に向かう時の心構えとして…確かにそう思う』

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UMLユースケース図なり、Mind-SAなり、様々な、"ユーザー側とシステム開発者側との間での『意思疎通』のためのツール"が開発されてきた訳であるが…。

それらは、基本的には、あくまでも『"最低限"これだけは決めて文書に残しましょうね。お互いのために』というものに過ぎない。

現にUMLユースケース図などは、大雑把すぎる骨組みだけしか定義しておらず、中身は各々で工夫してね、である。

システム開発工程の、設計以降のドキュメントのフォーマットを細かく規定している企業があるが、それも目的としては、『どんなに業務知識や経験に差がある人がやって来ても、"最低限"この情報だけは決めて記載しましょうね』という事を規定する事で、品質のバラツキを抑えるためにある。

もちろん、大規模システムの場合は、記述レベルを『統一する』こと自体が、品質につながる側面もある。しかし、ルール上で規定するのは『最低限』の側なのである。低い方に統一する方向になってしまう。


それを踏まえた時、特に上流工程においては、『何を作ればよいですか』『どんなイメージの成果物を作れば良いですか』と、顧客側に訊く事は、どういう意味になるのだろうか…。

確かに、作業のマネジメントの観点からは、『誰が』『いつまでに』『何を』『どんな内容で』作成するか、キッチリ確定しながら進めたい。

確かにそれはそうだろう。

しかし、そもそも、上流工程とは『何を』『どんな内容で』これから作って行くか、それ自体を決める作業なのではないだろうか。

従って、ユーザー側とシステム開発者側とで、膝突き合わせて、『お互いの意見を主張し合いながら』進めていくものなのではないだろうか。


こう考えた時に、自分の主張をするシステム開発者が、何と少ない事か。

もっとも、これは開発者側だけの問題ではない。

主張などせずに、言われた通りのモノを作れば良い、という愚かなユーザー側がはびこっている事も問題である。

要件定義の前段階である要求整理すらまともにできないと言うのに。


とりあえず、そうは言っても進めないと…。

今回も結局はグチになってしまったな…。

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